シンガニの産地と起源

シンガニは「自生する新鮮なブドウを蒸留した酒で、蒸留・瓶詰め共に産地で行なわれたもの」とボリビアの法律(1334号第10頁)で規定されています。シンガニの起源は、スペイン統治時代の15世紀までさかのぼります。この地に多くやってきたスペイン人たちは、ワインをつくるため標高4,000mをこえる町ポトシ南部の渓谷でブドウ栽培を始めましたが、マイナス10度を下回るほどの強烈な寒さの中では、良質なワインをつくることができず、ワインを蒸溜し、アルコールをさらに加えたのがシンガニの起源とされています。ポトシの谷で産まれたシンガニは、今日、ポトシのみならず、タリハ、ラパスなどの高い渓谷で生産されています。

写真:ボリビア Kuhlmann&Cia社
写真:ボリビア Kuhlmann&Cia社