インポーターが語る『シンガニ』の魅力と今後のビジョン

「シンガニ」の美味しさを 一人でも多くの人に届けたい

BAR TIMESが「シンガニ ロス パラレス アニバーサリーリザーブ」の取り扱いを開始したのは、日本で初めて『シンガニ』の輸入に取り組む SudoWork合同会社の魚住聖治氏とサムエル・ソリア氏に出会ったのがきっかけでした。それまで『シンガニ』というお酒の存在すら私たちは知りませんでした。ところが、ほんのひと口味わった途端、マスカットならではの華やかさとフルーティーさに驚かされ、すっかり魅了されてしまったのです。何とも形容し難い、今まで味わったことのないこのおいしさをもっと多くの人に知ってもらいたい、その想いがプロジェクトへの挑戦につながりました。これはBAR TIMESとしても初の試みとなります。そんな『シンガニ』について、まずはどのようなお酒なのか、なぜ輸入するに至ったのかなど、これまでの経緯とこれからの展望を魚住氏、ソリア氏のお二人に熱く語っていただきました。(撮影場所:BAR TIMES STORE/東京銀座)

BAR TIMES は、『シンガニ』の日本における販促と販売を担っています。

IT技術者の派遣会社がお酒を輸入!? お酒は好きでも、輸入は全くの専門外

まずはお二人の出会いを教えてください。

魚 住 「当社は、IT技術者の派遣やコンサルタント事業を行っています。ソリアは元々別の会社でITエンジニアとして働いていましたが、何かで一緒に仕事をする機会があり、お互い馬が合うなって感じて(笑)。それで私が代表を務めるSudoWork合同会社に来ることになったんです。ソリアのおかげで今はなぜかお酒の輸入も行っておりますが、本業はIT事業です(笑)。」

ソリア 「僕の故郷は南米のボリビアです。あまりピンと来ないかもしれませんが、アンデス山脈やウユニ塩湖が有名で、誰でも一度は耳にしたこともあるでしょう。でも、ボリビアのお酒は日本でまったく知られていない。美味しいお酒がたくさんあるのに、日本に来てそれがすごく残念だったんです。」

魚住聖治氏(SudoWork合同会社)
サムエル・ソリア氏(SudoWork合同会社)

魚 住 「それなら一度飲んでみようということになって、ボリビアでおすすめのお酒をソリアがいくつか取り寄せ、他の社員を含め数人で試飲会をしました。」

ソリア 「取り寄せたお酒の中には、僕が一押しするボリビアワインもありました。すごく美味しいんですよ。たぶん、みんな気に入るだろうって思ったんですけど……。」

魚 住 「いや、確かに美味しかったけど、南米産ではすでにリーズナブルで美味しいチリワインが定着していますからね。ソリアには申し訳ないけど目新しさという点では強い興味は持ちませんでした(笑)。で、最後に飲んだのが『シンガニ』です。これを口にした瞬間、かなりの衝撃でした。なんだこれ、うまい!って。鼻から抜けるマスカットの甘くて華やかな香りにもう一瞬で惚れ込んでしまいました。」

ただボリビアのお酒を飲んでみようという好奇心が、輸入するまでになるとは意外でしたね。

魚 住 「あの時感じた衝撃が、“日本でもっとシンガニを知って欲しい”という想いに変わり、私を突き動かしたんです。お酒は大好きなのでもっぱら飲むことが専門でしたが、輸入となると全くの素人。それから輸入酒類卸売業免許を取得し、ボリビアのシンガニメーカーとの契約まで何とか漕ぎ着けました。」

アンデス山脈の英国鉄道技術者が生んだボリビアの国民的カクテル〈チュフライ〉。

『シンガニ』はどのようなお酒ですか。

ソリア 「マスカット・オブ・アレキサンドリアを主原料としたワインを蒸留してつくるお酒です。【ボリビアで自生する新鮮なブドウを蒸留した酒で、蒸留・瓶詰め共に産地で行なわれたもの】という細かい規定があり、ボリビアでつくられたものしか『シンガニ』と名乗れません。国内のどの飲食店でも取り扱っていますし、スーパーでも販売されていますから、ボリビアでもっとも親しまれているポピュラーなお酒と言っていいでしょう。」

魚 住 「大手メーカーは3社あり、銘柄や格付けによって特徴も様々ですが、原料由来の華やかで甘い香りは共通した特徴です。フレッシュなマスカットを感じ、口当たりはなめらかで、厚みのある豊かな味わいを楽しめます。日本人の舌にも合うので受け入れやすいと思います。」

ソリア 「『シンガニ』の歴史は意外と古くて、15世紀にスペインがボリビアを統治していた時代につくられたようです。当時のスペイン人たちは、ワインをつくるために標高4,000mを超えるポトシ南部の渓谷でブドウ栽培を始めました。しかし、強烈な寒さの中で良質なワインをつくることができず、ワインを蒸溜させたのがはじまりと言われています。」

魚 住 「元々は“シューフライ”と発音されていたようです。語源は定かではありませんが、シューっと空を飛ぶように楽しい気分で酔えるとか何とかって聞いたことがあります(笑)。」

ソリア 「ボリビア人は“シューフライ”と発音しにくいので、〈チュフライ〉になったみたいですね。その他にも、熱い紅茶と『シンガニ』でつくる〈テコンテ〉は、しばしば氷点下になるアンデスの寒冷地で、体を芯から温めるために考えられた古くから伝わる飲み方だそうです。」

「チュフライ」シンガニをジンジャエール(またはセブンアップ)で割ったカクテル。
「テコンテ」熱い紅茶にシンガニを注ぎ、シナモン、ライムを添えたホットカクテル。

1

2

関連記事

  1. このシンガニの美味しさはボトルを開けた瞬間にわかる

  2. 圧倒的な香りと余韻の長さは、ベースにも副材料にもなる