地球上で正反対に位置する日本とボリビア。境界線を越え両国のさらなる友好を願ったカクテル
ウユニ塩湖の境界線をイメージしたカクテル。そして、日本とボリビアのさらなる親交を願ったカクテルです。グラスの下の液色は、シンガニ主体のボリビアの青空。上は和風テイストな緑茶の香る日本の青空。ウユニ塩湖を見たときに、日本の青空とボリビアの青空は常に逆向きなのだと気付きました。ウユニ塩湖は「天空の鏡」とも呼ばれるそうですが、鏡はこちらとあちらの世界を隔てる入り口に例えられることもあります。日本とボリビアは地球上の正反対に位置することから、こちらとあちらに隔てられ、確かに境界線が存在しています。そんな境界線を、まるで地球を掘り進めるかのように取り除いて、日本とボリビアの共和を感じていただくのが今回のコンセプトです。飲む前にマドラーでレモンの境界線を取り除き、混ぜてお召し上がりいただきます。マスカットと緑茶の親和性は日本とボリビアのように抜群です。このカクテルに願いを込めるように、シンガニというお酒が、日本とボリビアのさらなる友好のきっかけになるように、心から祈っております。

Border
[下部]
- シンガニ ロス パラレス/40m
- ブルーキュラソー/7.5ml
- シロップ/2tsp
[上部]
- 緑茶/35ml
- トニックウォーター/15ml
- ブルーキュラソー/5ml
- レモンジュース/10ml
- 皮を剥いた厚めのレモンスライス(ガーニッシュ)
- レモンピール、マラスキーノチェリー 赤とミント(ガーニッシュ)
下部の材料をシェークし、氷を入れたグラスに注ぐ。レモンスライスをグラスの中央に入れ境界をつくり、その上に氷をのせる。上部の材料をステアし、静かに注ぎ層を作る。マラスキーノ2種とレモンで作ったボリビアの国旗をイメージしたガーニッシュをマドラーに刺して添える。

伊藤 広光 さん
お酒に出会ったのはオーストラリアで20歳を迎えたとき。仲の良い友人にウイスキーを勧められバーに通うように。お酒を勉強するためにオーストラリアではホテルバーで勤務。日本に帰ってきた際に、日本のバーのレベルの高さに驚き、都内のホテルバーで働き始める。バーテンダーをするだけでは埋まらない実力の差を感じ、同時並行で自宅にお酒を集め探究を始める。300本お酒を集め、探究に明け暮れるも、限界を感じ、23歳にして自身のお店を開業。以来、お店に立ちながらカクテルの探究に明け暮れる日々。